タイ古式マッサージやチネイザンの資格とは


 

「資格」について

 

現在タイ国ではタイマッサージは「国家資格」ではありません。

日本における「按摩、鍼灸、マッサージ」のような国家資格制度はありません。(検討中ではありますが)

ですので、あくまでも「民間資格」ではありますが、タイ政府が認定するスクールにおいて、またタイ政府が認定する講座を修了することでタイ政府認定の修了証を得ることが出来ます。

 

 

●「タイ政府認定校」について

 

「タイ政府認定スクール」「タイ政府認定講座」が存在します。

原則的にはタイ政府(教育省)の認可がなければ「スクール」「学校」とは名乗れないのですが、実際には多くのマッサージ「スクール」や「学校」が存在します。

 

実力も人望もありながらあえてタイ政府の認可を申請していない高名な先生やスクールも存在していますが、中にはタイ政府の認可を得ることなく「タイ政府認定校」を名乗る(特に日本人生徒をターゲットにした)マッサージスクールも存在しますので注意が必要です。

 

マッサージスクールの場合、タイ政府の認定には「教育省」認定と「衛生省」認定があります。

教育省の認定は設備(教室の面積やトイレや下水道、エアコン等)や定員に対する講師の人数等詳細な規定があります。

衛生省の認定にはさらにカリキュラムの内容に関する詳細な規定があり、認可のハードルはさらに高いのでより信頼性が高くなります。

 

 

●「タイ政府認定講座」について

 

ただしタイ政府による「スクール」と「講座」の認定は別のものなので、「タイ政府認定校」の講座がすべて「タイ政府認定講座(コース)」とは限りません。

現在チェンマイでは「ティーチャーコース」を含む全講座がタイ政府の認定を受けているのは私たちの本校である「ITM」の「TMC」の2校に過ぎません。

 

タイ政府認定講座を修了するためには30時間以上、ティーチャーコースで180時間以上の受講が必要となります。

 

「タイ政府認定〇〇校タイマッサージ・ティーチャーコース」

を名乗るスクールは多くありますが、実際に「ティーチャーコース」がタイ政府の認定を受けているのはチェンマイでは「ITM」と「TMC」2校です。

 

「ITM」以外の「タイ政府認定校」のほとんど(上記の3校以外)が「基礎コース」のみのタイ政府認定の講座(コース)となっています。

 

 

●タイ政府認定「チネイザン」の資格について

 

現在タイには多くの「タイ政府認定〇〇校チネイザン講座」「タイ政府認定〇〇校チネイザン・ティーチャーコース」がありますが、チネイザン(プラクティショナー及びインストラクター)の講座でタイ政府の認定を受けているのはチネイザンの創始者であるマンタクチア老師が開設したUHT(タオガーデン)の講座のみです。

それ以外の講座はすべて「タイ政府認定校」のチネイザン講座にすぎず、チネイザン創始者であるマンタクチア老師の認めるものではありませんし、タイ政府の認定する講座でもありません。

 

チネイザンの正規(タイ政府認定)資格を得るにはマンタクチア老師又はUHT認定の正規インストラクター(2018年10月現在、日本では3名しかいません)による30時間の講座を2回受講し、その間に最低100ケーススタディのレポートを提出して実技試験に合格する必要があります。

さらにインストラクターとなるには先ずアソシエイトインストラクターの資格を取得して(期間と条件は上記プラクティショナー資格と同様)のちチネイザンのインストラクターの資格を得る必要があり、最低でも7,8年以上の歳月と多くのケーススタディが必要であり、数週間でティーチャーとなることは出来ません。

 

日本人の正規チネイザンプラクティショナーはタオイストジャパン公式HPで確認ができます。

http://www.chineitsang-project.com/practitioners-in-chineitsang-project/

ユニバーサル・ヒーリングタオのサイトからも国別で確認できます。
https://www.universaltaoinstructors.com/

 

 

●「チネイザン」商標登録について

 

現在「チネイザン」「カルサイネイザン」(カルサイネイザンの正規プラクティショナーは、2024年9月現在日本ではまだ存在しません)の商標はその創始者であるマンタクチア老師とUHT(タオガーデン)によって登録されています。

そのためUHTとUHTが認める正規のプラクティショナー及びインストラクター以外は使用することはできません。

 

無断使用者に対しては法的な手段に訴える場合があります。